バレンティン(ヤクルト)記録を破ったら、60本を目指してくれ
ヤクルトのバレンティンのホームランペースが今年はすごかった。
そして、ついに、1昨日、55本目のホームランを打った。
昭和39年(東京オリンピックの年だったんだね。)の王貞治の55本ホームランは、日本のプロ野球の金字塔である。
868(生涯ホームラン数)という数字と共に55という数字は王貞治の偉大さを示す象徴的な数字として残ってきた。
王さん以降、55本打ったのは、ローズとカブレラだけ。昨日のバレンティンが3人目。長いプロ野球の歴史の中での3人目なのである。バレンティンの凄さが分かろうというものである。
ローズとカブレラについては、日本の投手が王の55本を意識してか、ボール球を連発して、ホームランを打たせないようにした、とかの話がある。
だが、今度は、残り試合がかなりある。
大したピンチでもないのにボール、ボールでは、ファン(特にヤクルトファン)から間違いなく勝負しろの大合唱が起こるに違いない。
55本の記録をバレンティンに破られても王貞治の評価が落ちることは絶対にないのである。王貞治は、子供たちに夢を与え続けた偉大な打者なのだ。
だからこそ、バレンティンに立ち向かう投手たちには堂々と勝負して欲しいと願うのだ。
王さん(ここは敬称をつけたい。)は、バレンティンの55本のホームランに「たいしたものだ」と称賛したそうである。王さん自身、他チームの投手陣が、正々堂々と勝負してくれることを願っているだろう。
それにしても、ことしのバレンティンのペースはすごかった。
去年、31本だった打者が、どうしてここまで本数を伸ばすことが出来たのか。
野村克也氏は、サンスポ紙上でバレンティンの「読みの技術の向上」をあげ、日本の選手の努力不足に苦言を述べているが、それはそれとして、56本を達成した時、ぜひ、バレンティン本人にテレビにインタビュアーには聞いて欲しい。
バレンティンは56本の記録を作るだろう。
そうなったら、シーズン、60本の大台にいって欲しい。
大リーグの話で直接は関係ないが、ベーブルースの60本の記録を破るべく、ヤンキースのミッキー・マントルとロジャー・マリスが争ったのは、随分昔のことだった。(61本を打ったのは、マリスの方だった。)
果たして、昨日はだめだったが、今日はどうだろう。
私は、巨人ファンだが、今は、巨人の試合結果より、バレンティンのホームランの方が気になる。