イプシロン成功、スプリントーA(愛称、ひさき)分離成功、小型衛星ビジネス加速へ
小型固形燃料ロケット、イプシロンの打ち上げが成功に至った。
前回(8月27日)は、夏休みの終わり頃、打ち上げ場所の肝付き町には、親子連れなどたくさんの人達が集まった。
子供達にとっては、夏休みの思い出作り、或いは自由研究の課題制作のために、ぜひとも、打ち上げ成功して欲しい打ち上げだったはず。
科学館などにも親子連れなどが集まった。
カウントダウンが始める。
――5,4,3,2,1,0
ハッシャー、のはずが、ウン?発射しない。
これって?これって?
発射中止。
後に分かったが、短く言うと、データのやりとりでトラブルあったためだった。
平和的な光景、を感じたからだと思う。
プロジェクトマネージャーの森田さんの笑顔が、私は好きだね。
明るく前向きな人なんだろうな、という印象を受けた。
そして、今日、延期(8月22日の時はロケットと地上の通信系統の不備)、延期で、3回目で見事、空に向かってイプシロンは、上昇していき、小型衛星、惑星分光観測衛星、スプリントーA(愛称、ひさき)も無事分離軌道に乗せるのに成功した。
打ち上げの光景、肝付町の現場で見たら、最高に素晴らしかったろうな。
近くだったら、絶対に行っちゃうね。
夏休みは行ったけれど、今回は、自宅のテレビでしか発射の光景を見られなかった子供達も画面に向かって、心の中でバンザイを叫んでいたに違いない。
イプシロンの成功は、今後の日本の宇宙ビジネスにとって重要な意味を持つに違いない。
昨夜のNHKのニュース9、日本は、小型衛星市場での完全な立ち遅れを報じ、タイでの展示会でのNECの小型衛星の売り込みの様子を伝えていた。
新興国では、様々な目的で小型衛星を必要としているが、自国での開発能力の不足から、海外から小型衛星を調達する形となるという。
イプシロンは、ロケット本体の低コスト化を実現、固形燃料で飛ぶロケットであり、故障などを自ら発見することが出来る人工知能を搭載、打ち上げコストも従来よりずっと安く、打ち上げの際の人員も少なくてすむ。
いいことずくめではないか。
これだけのメリットを有すれば、間違いなく、これから、世界の小型衛星ビジネスの世界で競争していくことが出来るに違いない。
メーカーもNECだけでなく、高性能の小型衛星を開発して売り込みに情熱を注げば、うまくいくと思う。
「頑張れ、ニッポン」は、サッカーやオリンピックだけのものではない。