６０年後に分かった赤ちゃん取り違え事件の裁判

今、ニュースウォッチ９で、赤ちゃん取り違えが６０年を経て分かり、

病院に３８００万円を支払えとの命令を裁判所が出したという。

 ひとつの大きな悲劇は、取り違えられた男性が経済的にすごく苦しい生活を強いられ、中学卒業と同時に働きに出なければならなかったという事実である。

彼が育てられるべき実の両親の家はゆとりがあり、

子供達は、皆、金銭的な苦労をしないで成長出来たという。

 既に実の両親は、他界。会うことも出来ない。

人生の設計図が、大きく違ったのは間違いない。

６０歳という年齢を考えると、今からの軌道修正は難しい。

理不尽なことである。

その代償が、たったの３８００万円なのか、と思ってしまう。

ただ、救いは、苦しい中でも、両親が、愛情深く男性を大切に育ててくれたということである。

ＮＨＫニュースのＷＥＢで確認したが、分からないことがある。

男性のＤＮＡ鑑定の手筈を整えたのは、実の兄弟ということだが、

どういう経緯でそうなったのか、である。

いろいろ想像は出来るが、真実を知りたい。

また、取り違えられたもうひとりの男性は、

今、どんな気持ちでいるのか。

そんなことも知りたい。