三島由紀夫、ノーベル賞候補の話
先日、朝日新聞を読んだら、1963年のノーベル賞候補として、三島由紀夫の名前があがっていたとのことである。
ノーベル賞の検討対象者として80人ほどがあげられ、その中の最終6人の中に入った。劇作家サミュエル・ベケット氏も最終候補一歩手前の6人に入っていた。
ここから、最終候補3人が選ばれ決定されるという。
惜しかった。
何やらステップが、文学新人賞と似ているが、スケールが違い過ぎる
「金閣寺」「午後の曳航」「潮騒」「沈める瀧」「美徳のよろめき」「春の雪」など華麗な文章に酔いしれた。
その後、急速に離れていったのは、自衛隊の事件のせいもあったかも知れないが、
SF的作品「美しい星」が、どうにもおもしろくなく、投げ出したせいのような気がする。
他の人もそうではないだろうか。
一度離れると、その作家の作品を読むことはずっと少なくなる。
以来、記憶の中では1冊しか読んでいない。
私が、盛んに彼の作品を読んでいた時、三島由紀夫はノーベル賞をとるのではと言われていた。
実際に獲ったのは、川端康成だった。
今の期待は、村上春樹か。