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今、旬の話題を中心に独自の切り口、考えを、一度は創作の分野で原稿料をもらった筆力をもって展開していきます。

佐村河内氏、新垣氏の罪はどこにあるのか。

昼間、佐村河内氏のゴーストライターだった大学非常勤講師で作曲家の新垣 隆氏の記者会見を知った。

感覚的には、誠実に真実を語っているように思えた。その中から見えてきたもの、佐村河内氏、新垣氏の罪はどこにあるのか自分なりの考えを述べたい。

 

*新垣氏は、自分は佐村河内氏のゴーストライターだったと述べている。

出版業界では、ゴーストライターは、実際に存在する。芸能人の出版物のそれなりのの数がゴーストライターによって、書かれたものだと個人的には思っている。

作曲や作詞の世界でもあるだろう。

お互いに了解したならば、法的には触れない。特許の発明者と権利者の関係を考えれば分かりやすいか。ただ、今回の場合、年数と数が多すぎた。

 

*今回のことでの最大の罪は、佐村河内氏が、広島の被爆2世であること、聴力障害者として自分が作曲者として楽曲を売り込み、レコード会社などに宣伝活動をさせたことにある。

聴力を失ったなかで、素晴らしい曲を誕生させたことに感動を覚え勇気づけられた障害者もいるだろう、被災地に送った曲に障害者の人が一生懸命に自分達のために作ってくれたのだと佐村河内氏に感謝の念を抱いた人も多くいただろう。それらの人々に対する裏切り行為であり、大勢いの人々の心を傷つけたことは大きな罪である。本人が言わずとも、新垣氏は明らかに共犯者である。

 

*作曲苦労の嘘など、人前で言い続ける神経が、私には全く理解出来ない。

 

*記者会見で、創られた楽曲に対して、どれだけかかわったかが問われた。指示書に従って、(全部ではなかったかも知れないが)作曲したとしているが、これをどう考えるか。

企画、原案ではないな。こういう感じで、の「提案」といったところか。企画書まではいかないだろう。

私は、編集者と新人作家の構図、というのが頭に浮かんで来る。

「君のこの前の作品よかったよ。今度、こういう感じで書いてみない?」

それにしては、指示書は細かすぎるような気もするのだが。

 

*男子フィギュアの高橋選手が、いい成績でメダルを獲得したとして、その後に公表されたとしても、価値は少しも変わらないはずである。

 

*法的には、次の2点で罰則対象になるらしい。

1、新垣氏が記者会見で述べたように、佐村河内氏が、健常者であるにも関わらず、障害者としての認定を受け、手当てを受けとっていた場合、詐欺罪が成立する。

2、CDを買う人が、障害者だから、という理由で、そのCDを購入した場合、詐欺罪が成立する。

 

1は、その通りならば、当然だろうが、2は立証するのは難しいんじゃない?

 

夕方、佐村河内氏の代理人が、佐村河内氏は本当に聴覚を失っていたのだと言っていたけど、どうなんだろうね。

 

 

 

私の感情は、新垣氏を支持している。